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国税庁をかたる詐欺メールが多発…偽メールの見分け方、届いたときの対処法、入力・インストールしてしまったらどうするか
2026年9月以降、「国税庁」「税務署」「e-Tax」を名乗る偽のメールやSMSが相次いでいます。「還付金があります」「未納の税金があります」「重要書類を発送しました」といった文面で、不安や期待をあおり、偽サイトへ誘導したり、不正なアプリをインストールさせようとしたりする手口です。国税庁も、10月16日に注意喚起のページを更新し、新しい事例を追加しました。この記事では、偽メールの手口、見分け方、届いたときの正しい確認方法、そして万一、入力やインストールをしてしまったときの対処法を、2026年10月21日時点の情報をもとにまとめます。
どんな偽メールが出回っているのか
- 脅す型(未納・差押え):「未払い税金のお知らせ」「差押最終通知」などの件名で、不安をあおり、偽サイトでカード情報を入力させたり、支払いをさせたりします。
- 期待させる型(還付・控除):「還付金があります」「控除適用のご案内」などで、「手続きが必要」と誘導します。
- 手続きを装う型:「税務署より重要書類を発送申し上げました」「過年分の還付申告 提出期限に関するお知らせ」「e-Tax個人アカウントの登録確認」など、手続きや期限を理由に、ログインやアプリの導入へ誘導します。「パスワード流出に伴う再設定のお知らせ」のような、正規の案内に見せかけたものもあります。
- アプリ誘導型:「還付金の受取手続き」などを理由に、「アプリをインストールしてください」と案内し、Androidスマートフォンに、不正なアプリを入れさせようとする手口です。フィッシング対策協議会も、9月30日に注意を呼びかけました。スマートフォン専用のe-Taxアプリを、メールで案内することはありません。
確認されている件名の例
- 【ご案内】税務署より重要書類を発送申し上げました
- 【重要】過年分の還付申告 提出期限に関するお知らせ
- 【重要】e-Taxメッセージボックスに新しいお知らせがあります
- 控除適用のご案内
- 税務署からのお知らせ【e-Tax個人アカウントの登録確認に関する重要なお知らせ】
- 国税庁より重要なお知らせです(納税の催促を装うもの)
件名や差出人の表示名は、簡単にまねできます。「税務署からのお知らせ」という件名でも、偽物はあります。
本物のe-Taxのメールの特徴
国税庁が案内している、本物のe-Taxからのメールの特徴は、次のとおりです。
- 送信元の表記は「e-Tax(国税電子申告・納税システム)」で、アドレスは「info@e-tax.nta.go.jp」です。
- 原則として、メール本文にURLを記載していません。
- メールにファイルを添付することはありません。
- メールアドレスを登録している人には、メールを送ったことを、e-Taxのメッセージボックスでも知らせています。
- 国税の納付を求める内容や、差押えに関する内容を、メールやSMSで送ることはありません。
ただし、送信元の表示は、偽装することができます。また、登録情報を変更したときの確認用URLなど、公式に説明されている例外もあるため、「URLがあるから必ず偽物」「国税庁の名前があるから本物」と、ひとつの特徴だけで決めつけるのは危険です。もっとも確実な方法は、メールのリンクを使わずに、自分でe-Taxにログインして確認することです。
偽メールの見分け方チェックリスト
- 還付金や未納の金額が書かれている:国税庁は、還付金の金額や未納額を書いたメールを、送りません。
- アプリのインストールを求めている:メールの案内で、アプリを入れさせることはありません。
- 添付ファイルがある:e-Taxのメールに、ファイルは添付されません。
- 本文にURLや、電話番号が書かれている:原則として、本物のe-Taxは本文にURLを載せません。
- 送信元の表記やアドレスが、公式のものと違う:表示名ではなく、実際のメールアドレスを確認します。
- 宛名が一般的すぎる:「納税者様」「担当者様」「お客様」など、個人名のない宛名は、要注意です。
- 急がせている:「24時間以内」「本日中」「期限切れ」など、慌てさせる表現があります。
- 手続きや納付を、メールで催促している:国税庁は、メールで納付を催促しません。
届いたときの、正しい確認方法
- メールのリンクは開かず、ブックマークした公式サイトか、検索で探した公式サイトから、自分でe-Taxにアクセスする
- e-Taxのメッセージボックスに、同じ内容の通知があるかを確認する。見当たらないときは、メールの案内には従わない
- 心当たりのない支払いの催促や、未納の通知が気になるときは、メールに書かれた番号ではなく、所轄の税務署の公式の電話番号に、自分で連絡して確認する
- 本物かどうか迷ったときは、何もせず、家族や周囲の人、税務署に相談する
SMS・電話・LINEにも注意
国税庁を名乗る連絡は、メールだけではなく、SMSや電話でも確認されています。次のような連絡は、信用してはいけません。
- SMSにURLが書かれていて、そこへの誘導を求める連絡
- 差押えを予告して、すぐに決済や支払いをさせようとする連絡
- ATMの操作や、指定された口座への振り込みを求める電話
- AIによる自動音声で、手続きを案内する電話
どの連絡でも、その場で支払いを決めず、電話を切って、公式の連絡先に、自分でかけ直しましょう。
入力・インストール・開封してしまったら
- IDやパスワードを入力した:すぐに、公式サイトから、パスワードを変更する。同じパスワードを使っている、ほかのサービスも変更し、二段階認証を設定する
- カード情報を入力した:すぐに、カード会社に連絡して、利用の停止や、再発行の相談をする。利用明細を確認する
- マイナンバーなどの個人情報を入力した:悪用のおそれがあるため、警察や、消費生活センターに、早めに相談する
- お金を振り込んでしまった:すぐに、振込先の金融機関と警察に連絡し、口座の凍結などの対応を相談する
- アプリをインストールした:ネットへの接続を切り(機内モードやWi-Fiの切断)、アプリをアンインストールする。不安なときは、スマホの初期化や、携帯電話会社・メーカーへの相談を検討する。そのうえで、各種サービスのパスワードを変更する
- 添付ファイルを開いた:ネットから切り離して、セキュリティソフトで検査する。必要に応じて、専門家に相談する
通報・相談できる窓口
- 消費者ホットライン「188」:お住まいの地域の消費生活センターなどにつながります。
- 警察相談専用電話「#9110」:詐欺やサイバー犯罪の被害に遭ったときは、各都道府県警察の相談窓口に連絡します。
- IPA「情報セキュリティ安心相談窓口」:03-5978-7509(平日の10時〜12時、13時30分〜17時)で、技術的な相談ができます。
- フィッシング対策協議会:偽メールの情報を提供できます。
- 国税庁・e-Taxの公式サイト:最新の注意喚起や、新しい事例が掲載されます。
家族、とくに高齢の家族に伝えたい3つのこと
- 国税庁は、メールやSMSで、お金の支払いや、アプリのインストールを求めません。
- リンクは押さず、自分でe-Taxや税務署の公式の連絡先から確認する。
- 迷ったら、その場で決めず、家族や税務署、188に、相談する。
日ごろからできる対策
- e-Taxを使う人は、公式サイトをブックマークしておき、通知は、メッセージボックスから確認する習慣をつける
- パスワードを、サービスごとに変え、二段階認証を設定する
- スマホのアプリは、公式のストアからのみ入れる。提供元不明のアプリの許可は、オフにしておく
- メールの迷惑メールフィルターや、SMSの拒否設定を使う
- 確定申告の時期や、還付の話題が出る時期は、とくに偽メールが増えるため、注意する
ネット上の反応
- 「国税庁を名乗る偽メールが、何通も来ている。還付金と書いてあるだけで、怪しいと思うようにしている」
- 「本文にURLがあれば疑う、というのは分かりやすい。家族にも伝えたい」
- 「件名が『税務署からのお知らせ』でも偽物がある、というのは怖い。結局、自分でログインして確認するのが一番」
- 「親世代が、一番狙われそう。電話やSMSにも注意するよう伝えておく」
まとめ
国税庁・e-Taxをかたる偽メールは、「還付」「未納」「重要書類」「アプリのインストール」など、さまざまな名目で増えています。見分けるときの目安は、金額、アプリのインストール、添付ファイル、本文のURLのどれかがあれば、偽物の可能性が高いということです。ただし、送信元の表示は偽装できるため、もっとも確実なのは、メールのリンクを使わず、自分でe-Taxにログインして、メッセージボックスで確認することです。万一、入力やインストールをしてしまったときは、パスワードの変更やカード会社への連絡を急ぎ、188や#9110などの窓口に、相談してください。



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